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SNS東京ノート①

  • 家庭のルールを考えよう

     東京都には「SNS東京ルール」があります。 また、東京都の条例では、下記のことが保護者の責務として記されています。 これらを基に、家庭のルールを子供と話し合ってみましょう。

    • ● フィルタリングサービス等を利用する。
    • ● 利用状況を適切に把握する。
    • ● インターネット利用の危険性について、必要な知識の習得に努める。
    • ● 利用ルールを定めるなど、適切な利用に努める。

    「東京都青少年の健全な育成に関する条例」より

    ルールの決め方と遵守の関係

     高校生を対象とした調査によると、保護者主導でルールをつくったときより、子供と一緒にルールをつくったときのほうが、子供がルールを守る確率が高いことが分かっています。

    「保護者主導よりも子供との関わりがよい影響がある」とわかるグラフ

    主体的に考えることを目指した「ルールの工夫」

    次のルールは何が問題でしょうか。

    • ネットの「使いすぎ」に気をつけよう
    • スマホは「夜遅い時間」には使わない
    • ネットで「たくさん」お金を使わない

     「    」の中の表現にあいまいさがあるため、親と子供とで基準が異なる場合があります。ルールを 決めるときは、あいまいな表現をさけましょう。

    「スマホは夜10時までしか使わない」というルールを破ってしまう子供がいたら、どのように声を掛けますか。

    • Aルールを破ったことを叱る
    • Bどのようにしたらルールを守れるかを一緒に考える

    Aのような「制限」によるコントロールから、Bのように子供と一緒に対話をしながら「主体的なルールづくり」をするようにしましょう。

  • 家庭のルールを考えよう

    「ネットを使い過ぎない」というルールが守られない理由

     子供は、「自分はネットやゲームを使いすぎていない」と考える傾向があるため、「使い過ぎない」というルールは守られなくなりがちです。

    「使い過ぎ」から抜け出すための5ステップ(ステージ)

     次の5つのステップ(ステージ)に沿って声を掛け、行動変容を促しましょう。

     1日のうちにどのくらいネットを利用しているか、子供に具体的に書き出させるなどして、「長時間使い過ぎていること」、「他者よりも長く使っていること」を本人に自覚させることが、インターネット依存傾向の予防・改善のための行動変容のきっかけとして重要です。

    インターネット依存傾向から抜け出す段階

    • 無関心期

      適切にネットを使えるように行動変容することに関心がなく、行動を変えようと考えていない時期

    • ▼
    • 関心期

      適切にネットを使うよう行動変容する必要性は分かるが、すぐに行動を変えるつもりがない時期

    • ▼
    • 準備期

      近々(1ヶ月以内に)、ネットの使い方について自分の行動を変えようと考えている状態

    • ▼
    • 実行期

      ネットの使い方についての望ましい行動変容が始まって、まだ6ヶ月以内の時期

    • ▼
    • 維持期

      ネットの使い方について、6ヶ月以上望ましい行動が続いている時期

  • 家庭のルールを考えよう

    ネットを使い過ぎていないか、子供と確認してみましょう

     以下の質問票で、8項目のうち5項目以上当てはまれば「病的使用者」と判定されます。

    • ① インターネットを利用し、SNSやゲーム、ショッピングなどをすることを思い出したり、次の利用が楽しみになるなど、インターネットに夢中になっている。
    • ② 満足するには、インターネットの利用時間をどんどん長くしていかなければならない。
    • ③ 利用時間を減らしたり、やめようとしたりしても、うまくいかないことが繰り返しある。
    • ④ インターネットの利用時間を減らそうとすると、落ち着かなくなったり、不機嫌になったり、落ち込んだり、いらいらしたりする。
    • ⑤ インターネットを利用した活動の時間が、利用する前に予定していた時間より長くなる。
    • ⑥ インターネットの利用のせいで、大切な人との関係を危うくしたり、勉強の機会を失ったりする。
    • ⑦ インターネットに夢中になりすぎたせいで困ったことが起きても、ごまかすためにうそをつく。
    • ⑧ 困っていることや不快なことから逃れるためにインターネットを使う。

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