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GIGAワークブック 活用スキル

複利的思考を身につけよう

  • 1 2人の武士が、殿様からのほうびのお米をもらうときの条件を、それぞれ提示しました。
    30日後に、どちらのほうがより多くお米をもらえるでしょうか?

    ①単利
    ②複利
  • 例

    「単利」と「複利」

     Aさんが毎日もらう300万粒のお米は「単利」的に増えていきます。Aさんの場合、元の値に影響されずに毎日同じ量のお米が増えていくので、30日後は9000万粒になります。
     Bさんが毎日もらうお米は「複利」的に増えていきます。Bさんの場合、毎日もらうお米の量が前日の2倍になるので、最終的には5億3600万粒になります。複利の場合、元の値が次の値に影響して増えていくので、時間が経つにつれてもらえる量が急激に大きくなっていきます。
     単利に比べて複利では、期間が長くなれば差が大きくなることに注意が必要です。

  • 1 次のカードを、単利的なものと複利的なものに分けてみましょう。

    単利的に増えていく
    複利的に増えていく
  • 例

    複利的思考

     身近なものにも「複利的」なものがたくさんあります。例えば、人のうわさやSNSでの情報の広まり方は、1人が2人に、2人が4人に、4人が16人にと期間が長くなればそれだけ多くの人に伝わります。
     こうした複利的な考え方は、お金を銀行に預ける場合やお金を借りる場合にも関係します。銀行にお金を預けると「利子」がつきます。仮に年利6%(複利)で100万円を預けたの場合、1年目は100万円、2年目は106万円、3年目は106万円の6%の利子がつくので112.36万円になります。もし30年あずけると、総額は542万円になります。借りる場合も同様です。100万円借りただけなのに、金利や期間によっては返済額がふくらむこともあります。

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